フコキサンチンは、不等毛藻や褐藻に含まれている色素のことで、葉緑体で光合成の働きを補助する色素としての役割があります。

中でも、褐藻類の中に含まれているカロテノイドのほとんどがこの色素です。

平成2年頃から、それぞれの食品会社の総合研究所や大学の研究所などで盛んに実験や研究などが実施されています。

フコイダンについての研究は昭和45年頃から着手され、平成7年頃から少しずつ注目され始め、特に平成19年には様々な研究者や会社が開発を行いました。

モズクなどに豊富に含まれている特殊な性質がある成分として研究対象となっていたフコイダンですが当初は、分子の構造はLフコースに硫酸基が連なっている多糖体であるとされていたのです。

その当時にはフコキサンチンは、それ程注目されていない色素だったのですが最近になってフコイダンが持っている機能性の中でも非常に大切なものと考えられてきたアポトーシスにまつわる部分に関しては、フコイダンの中に含まれる、この色素が動物実験や試験管の中のレベルでアポトーシスのシグナルを伝達する働きをとても強力にアシストすることが分かってきています。

アポトーシスのシグナルの伝達が異常をきたすと、ガンを発症したり神経変性や自己免疫疾患を引き起こしたりする訳です。

つまりアポトーシスのシグナルの伝達は、人間の身体の色々な病態に関与しています。

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